リトルカブ トランクボックス増設作戦 - 後編 -

さて、その作業をどうするかいろいろ悩み、よい方法がないか有識者に訊いてみたり、これまたネットでいろいろフムフムしてみるも、たとえば塗料を買ってきて下地処理をしたり...云々の自家塗装という選択肢はどうも敷居が高そう。 さらにココでムリをして取り返しのつかない結果を招くのも本意ではないということで、そうした作業を請けてくれる近所の板金塗装工場を探してみると、いままではさほど縁もなくて意識していなかっただけで、実はけっこうな数の業者が散在しているコトを知る。 このうちの二軒を回ってみて、結局は費用の安く済む「カーコンビニ倶楽部」で作業を依頼。
カーコンビニ倶楽部は、ホントにいたるところでその看板を見かける。 あすこは「いわゆる街の板金屋がフランチャイズ契約をして営業しているだけで、作業の腕は店によって千差万別」という情報もあって不安要素もいっぱいだったが、その店に関しては、最初に相談に行ったときの対応がけっこう誠実だったので、そんなにヘンな仕事はするまいと任せてみた。


そして本日、作業完了の連絡を受けて引き取ってきた。 店先で仕上がった現物を見たときは「おお、ココまでそっくりに調色できるんだ!」とちょっと感動。


その調色のための色見本として、車体かその一部を同時に預かりたいというので、最初はリアキャリアをはずして持っていこうと思ったが、どうしても緩まないボルトがあって、ムリをするとヘッドのネジ山をなめてしまいそうで途方に暮れることに。 ほかにはずせるところはないかと探してみると、ヘッドライト下のカバーがビス一本で留められているだけで、ドライバーだけで簡単にはずれたので拍子抜けしつつ、これを持ち込んだ。 さすがカブ、手を抜くところは徹底している。



また、底部はどうせ見えなくなるし、キャリアに固定したときに擦れたりしてキズがつくだろうから、塗装はミスト状態でイイよと云っておいたが、きちんと仕上げてあった。



手放しで感動ばかりしていても仕方がないので、ちょっと細かな部分の仕上がりをじっくり見てみる。 フタを留めている蝶番部分は、パンチングで固定されていて外せないので、金具をマスキングすると云っていたが、まあまあの仕上がりとなっている。ウラに少し青色が吹き出ているのは、ボルトの穴から塗料が入ったのだろうか。



このボックス、内側はこんなふうに、かなりざっくりな仕上げになっている。 このまま荷物を入れて走行すると、きっと中で暴れてガタガタうるさいだろうから、なにか緩衝効果のあるものを貼ろうと、ホームセンタを物色。



あまりカネをかけず、なにかないかと探し当てたのがこのカーペットで、ウラのフィルムを剥がせば接着剤なしで内側に密着させることができる。30cm四方のタイル状のカーペットが九枚入りで1,200円ほど。



こいつを中のサイズに合わせてカットする。 こうした図工ちっくな作業も、こうしてときどきやる程度ならけっこう楽しい。



このへんはわれながらザツな仕事だと思いつつも、だいたいの範囲をカバーできればよかろうという感じで敷き詰めていく。


いよいよ車載作業だが、キャリアに直接載せるとガタつきそうなので、緩衝材としてラバーのリングを間に咬ませるコトにした。


キャリア下にボックスに付属のステーを挿し込み、ボックスとステーの穴を合わせて四カ所をボルトで留めてやる。


かくして、とうとう完成した図。 さきほどのラバーのおかげで、あまりガチガチに固定させずに適度な弾力を持たせる狙いも成功した。


だいたいこんな感じである。