FLSTF純正サドルバッグ - その参 -

すでに国内にあるのならとDHLに電話してみたところ、いちばん早い配送は25日(火)とのことだったが、夜間に配送をするなら佐川急便に渡すので、さらに一日かかる...とのオペレータのお姉さんの弁。
この三連休中に届けば取り付け作業ができたものを、なーんでそんなに時間かかるかなぁ...などいろいろ思うところはあったが、持ってこないというのなら仕方なしと、それで承諾して火曜日を待つことに。
当日は18:00-21:00の時間帯で配送してもらうよう云っておいたが、18:00代に持ってこられては、私自身が帰宅できているか非常に微妙なため、せめて19:00過ぎ、願わくば20:00くらいなら確実...との切なる祈りはもろくも打ち砕かれ、ベルさっさで家路を急ぐ電車内でケータイに電話が入ったのが18:30ごろ。

「あのぉ、DHLさんから着払いの荷物が来てるんですけどぉ...」と、佐川のドライバのあんちゃんのマヌケな声。
「は!?着払い?」
「あ、いや、関税とかそういうヤツです」
「あぁ、それね...あと30分くらいで帰るから、もう一回持ってきて!」と云い放ち、連絡先を携帯の電話番号にして正解だった、と胸をなで下ろす。
さもなくば、そのまま不在通知を置いて持って帰られてしまい、配送時間内に営業所に電話しても「もう、今日の便はありません」などと、アンタらのカイシャの都合だけで冷たくあしらわれることが目に見えている。


こんなやりとりがあり、超特急でウチを目指して帰宅したのが19:00ちょっと前。
しばらく待っていると、佐川が来た来た、やっと来た。

両手で抱えないと運べないサイズの段ボールという荷姿で、貼ってある宛先伝票はいかにも舶来チックな感じ。
配送中にあちこち引きずられたのだろう、箱はとにかく汚れており、触ると手が真っ黒になる。
側面には部品名や型番を表示するラベルが貼ってあり、ここにある日付は9月23日に製造されたという意味だろうか。
とにかくオーダしたモノに間違いないと、もうこの時点でご満悦の私。


はやる気持ちを抑え、段ボールを開封
中には、納品書や今回の購入元である Adventure Harley-Davidson の広告チラシが。


なぜか気が競っているいまの私にとって、そうしたものには用はない。
とっとと退けて、中のサドルバッグととうとうご対面。



さっそく箱から引きずり出してみると、想像していたより大ぶり。
タバコとの比較だと、このくらい。



フタの部分についている三つのボタンのような金属はスタッズと呼ぶらしく、カタログのコトバを借りれば、フチのスパニッシュ・レースと併せてFLSTFのシートにも同じ意匠が施され、その一体感が「専用」としてのデザインと云いたいのだろう。
また、ウラがどういうカタチになっているかというのがカタログなどからではまったくわからず、取付に際してはもっとも気になる部分ではあったが、バッグそのものにサドルステーを固定するカタチで取り付けられており、ここにバイク本体とドッキングするボルトを通す穴が付けられている。
こうしたものが、実物を手にとって初めてわかるというのはいささか不安なので、カタログでもきちんと説明を加えておくべき部分だと思うが。


ベルト調節の金属に、こうしてメーカ名の意匠が施されているのがシツコイ感じ。


一方、バッグのフタを閉めるときには、ベルトのウラにクイックリリース・クリップと呼ばれるものがついており、オス側をメス側にカチッと差し込んで留めるスタイルになっている。


バッグ内部がどうなっているのかについても事前の情報がなく、今回が初見となったが、フチ部分内側に金属板が仕込んであり、型崩れしないように加工されている。
中にはゴチャゴチャといろいろ入っている。


フタと本体との接合部に、こうした使用上の注意書きが。
これは左右とも同様に縫いつけられており、刃物で切断しないと取り除けない。


バッグの中に入っていたモノを並べてみると、取付のインストラクション、ボルト類、そしてレザー・ドレッシング材となっていた。
インストラクションはいろんな車両向けのいろんな型番のバッグの取付について共用となってはいるが製品や車両ごとに個別に記載されており、表紙のテーブルと突き合わせながら該当するページに謳ってある取付方法を見よというスタンスの書かれ方。



このドレッシング材は、いずれ用意せねばと思っていたので、ここに付属してきて非常に助かった。
フタを開けてみると、なんだか分離したバターのような感じ。



ボルトも10本入っているが、実際に使うのはこのうち四本。
これも取付条件によって、どれを使うのかがインストラクションにある。

だいたいこんなところで、納品に際しては以上となる。
あとは車体にすんなり素直に取り付いてくれるかどうかが問題となるが、日中でなくば作業はできないので、さらに週末を待たねばならない。


つづく