生身での高速道路デビュー

昨日とはうって変わっての快晴。
昨日がこうであればよかったに．．．とやり場のない恨みはつのるばかり。
とはいえ、かの鉄馬はすでにヤサの前にあり、思い立ったらすぐに乗れるということで、やはり無理してでも乗ってきてよかったと思うことにする。

ただ「すぐに乗れる」と云っても、キーを持ってきてイグニッションをONにしてエンジンスタート、んじゃ行ってきます！みたいな流れではないあたりが、かなりメンドー。
運転中に起こす可能性のある事故も怖いが、それ以外に恐れているのが盗難。
だれもかれもが口々に「ロックはくれぐれも厳重にした方がイイ」とおっしゃる。

ということで、今回はオプションとしてイモビアラームを付け、重量10kgはあろうかという大蛇のような様相の純正のチェ−ンロック、さらに防水性と撥水性に優れているからとディーラの薦めるカバーを同時に購入。
駐車したあとにこれらを完璧にセットするのに、不慣れなこともあって5分以上かかってしまう。
乗るときは逆に、これらを全部解除して片付けて．．．とまあ、このメンドくささが盗難の抑止になればと思えば、ある程度のガマンは必要か。
これらに加え、近づくヤツを人感センサーによって感知し、250wの光源で煌々と辺りを照らすハロゲンランプを先週のうちにホームセンターで調達。
ようやく本日、設置場所に悩みながらも無事にセットしたりして、いちおうの対策は講じた。

そんなことで本日は計画していたとおり、ETCの動作確認を兼ねて、高速道路経由にて35kmくらい離れた理容店に赴く。
実は先日、ETCカードを車載器に挿し忘れたままクルマで料金所に入ってしまい、気づいたときはときすでに遅く、ブレーキをかけるもABSを作動させながらクルマは停止。
バーを車体に触れさせてしまうという失態を演じてしまったばかり。
あれは後退してもう一度認識させようとしてももうダメで、立ち往生していたら料金所のおっさんが出てきてしまい、カードを手渡しして入線の記録を入れてもらうという情けなさ。
ETCを使うようになって六年になるが、こんなことは初めて。
これが二輪の場合だと、あのバーは自分のカラダに当たるわけで、もしも読み取りエラーなどがあってゲートが開かなかったら．．．と思うとけっこう恐怖。
いつでも停止できるようにゆっくりと入っていき、ゲートが開くのを確認してほっと一息。

さて、そんなこんなでETCの懸念はクリア。
今日は高速道路の初走行ということで、まさに二回目のロストヴァージンの気分。
リズムよく変速していくと、スピードはどんどん上がっていく。
しかし90km/hくらいになってくると風圧がかなり強くなり、それ以上は出すことはできても、速度をキープして走り続けるのはかなりキツいものがある。
いままでも高速道路で何度もハーレー軍団を目にしてきたが、彼らのだれもがそんなにスピードを出さないで走っているのはこういう理由だったのね、と身をもって納得。

かくして40分程度で目的地に到着し、無事に用を足してきた。
昨年末に転居して以来、いまのヤサ界隈ではなかなか代わりになり得る店がなく、どうしたものかと悩んでいたが、今日のように往復70kmくらいであれば、ちょっとしたツーリング気分で行くことができ、今後も散髪は鉄馬で行こうと決めた。