ドイツ風居酒屋

ここでは普段と違い、ガラスのタンブラーではなく、本場よろしく金属のフタ付きの陶器のジョッキで出される。
視覚的にはグラスで呑むほうが美味いのだが、あのほうが保冷効果が高いのだろうか。

一杯目にギネスをオーダする。
カウンタにはロゴ付きのサーバまで設置されていたので、ギネスは生で出てくるとばかり思っていたが、たまたま背後でビンのギネスをグラスに注いでいるのを見てしまい、かなりがっかり。
そのうえ、あまつさえ泡だけをサーバから付け足してやがった。
これは客に対する背徳行為とは云わずしてなんと云おう。

「イギリス王室御用達」と冠されたビールを呑んでみる。
そうとう珍しいものかと思いきや「バス ペールエール」というアサヒの製品ではないか。
「イギリス野郎は、こういう味が好きそうですよね!」などとわかったような講釈をタレていた、三時間前の自分を恥じるばかり。