文明の発展は、その膿ともいうべき廃棄物を産出する(?)

特に近代化された世界では、そこに棲む者によって人工的に作り出された化学物質がその多くを占めている...などと最近つとに感じている。
...なんてコトを書くと、なんだかコイツ、小難しいウンチクでもたれるつもりか?などと思われてしまいそうだが、そうではなく、要するに私のヤサの区域では、その化学物質であるプラスチックゴミが隔週金曜にしか出せず、ダストボックスがあっという間にいっぱいになってしまうことへのボヤきに過ぎない。
いまのご時世、喰いものでも生活用品でも、なにかを買ってくると必ずプラゴミが発生するのだから、そういう現状に合わせたゴミ収集プログラムを組んでほしいものである。
これらの分別をしなくてもよい自治体もあると聞くが、その点に関してはまったくうらやましい限りである。
こんな背景もあり、毎晩私はまるでゴミ捨てに命を懸けているような行動をとっているように見えるらしい(妻:談)

そして明日水曜日は、これもやはり隔週に設定されている「空きビン」の日である。
さっきまで「お、これも明日いけるか!?」などと独りごとを云いながら、いそいそと集めていたのだが、そのなかにこんなものがあった。


これにはさっきまでほとんど使っていない状態で中身が入っていた。
しかしいくら香辛料と云っても、この賞味期限ではさすがにダメだろう。

先日もこれを餃子のタレに入れようとしたが、この期日を目にして使用を断念。
わが家では同様の行動を三年以上繰り返してきたことになる。

中ブタを外し、環境汚染よろしくシンクに流すという、地球に優しくない廃棄方法を敢行。
ところがどっこい「油」なだけに、なんと水と分離して浮き上がってしまい、ぜんぜん消えてくれないではないか。
「うっ、ヤバい!」と思わずわが愚行を後悔しかける。
しかし人間というもの、とにかく自分の過失を隠す場面になると、案外思考がフル回転するものである。
食器洗いの洗剤をスポンジにたっぷり染み込ませて数回グジュグジュし、じゅる〜っと搾って泡をボタボタ。
排水口に玉状になってプカプカ浮いている、このしぶとい"オレンジ色のニクいヤツ"にお見舞いしてやった。
そして勢いよく水を流してやった結果、なにごともなかったかのように消滅。
これこそまさに人間の勝利の瞬間といえよう。