新しい理髪店

先週金曜日より、ヤサの斜向かいに新しい理容室がオープンした。
どうやら、もともとは西東京のほうの師匠の店で店長をやっていたヒトが独立して開業したと聞いた。
ちょっと前に「カリスマ美容師」というのが横行した時代もあったが、それの理容師版みたいなものらしい。
(もちろん、そのヒトが自分でそう云っていたわけではなく、私の勝手な解釈であるが...)
いつも行っている床屋は大型店で、男性成人の調髪が1,890円と非常に安価で、時間も20分もあれば終わってしまう。
そのかわり、上手に仕上がってると思うときもあればそうでないときもあるというように、質については二の次といった感じである。
とりあえず私としてはそれでよかったわけである。
そして先週のアタマに、オープンを宣伝するハガキが郵便受けに入っていた。
そこには男性調髪4,500円と書いてあり、いままでの倍以上じゃないか!?と、最初は私のなかではぜんぜん箸にも棒にもかからない印象だった。
しかし「カット・シェーブ・フェイシャルエステ」を含んだ額であるということ、あとはクイックマッサージ1,000円、イヤークレンジング300円と、いままであまり見ない文言が並んでいる。
肩や背中が凝るので、マッサージ屋に行きたいとは思っていたが、たいていけっこうな値段がするということもあって店の敷居をまたぐことを躊躇っていたが、その金額ならなんとなくまあイイか、と思わせられた。
そのうえちょうど髪も伸びきっていた時期だったので、調髪やマッサージをとりあえず全部試してみるか、とその店へ行ってきた。

14:00過ぎに入店し、マッサージや洗顔を念入りに行ってもらう。
特にマッサージは肩胛骨のまわりから二の腕、指先までが施された。
理容師がオトコだったのがちょっと難だったが、効果は充分にあったようで、いまでもいつもより肩が軽い感じがする。
イヤークレンジングについては、まあ云ってしまえば耳ほじりだが、こっちは女性のアシスタントにやってもらったからかどうかはわからないが、ちょっとゾクゾクっとしてしまった。
(実際は他人の手で耳ほじりされたのがものすごくひさびさだったからで、不慣れだったからである)
新しいということもあって、店内は明るくキレイ。
しかも機材もピカピカの最新式のものが並んでいて、非常に好印象。
ひとつひとつの作業がいちいち丁寧で、途中でなんどか意識がとぎれとぎれになったほどである。
すべてのコトが終わって店を出ると、すでに時刻は17:00ちょっと前。
こんなに長く床屋にいたのは、おそらく生涯で初めてのことだろう。
けっこうお気に入りになってしまったので、今度からはココを常用の理髪店とすることとした。
この至近距離に思わぬスポットが出現し、少々幸せな気分である。