21:49 帰宅時のヒトコマ


たいていの電車の長いイスは7人掛けである。
帰りに乗った電車で運良くちょうど真ん中に座れたのだが、同じところに座っていたヒトたちがどうも痩身のヒトばかりだったようで、そのうえ両はしに極端に詰めているものだから、私のすぐ両脇がハンパに空いているという状態になった。
かといって、私がどっちかに詰めたとしてもうひとり座れるかと云ったらそれはムリである。
スカスカだったのが突然ギュウギュウになってしまい、全員がキツイのをガマンして座ることとなってしまう。

しかしこの状態、ホントに私にとってはいたたまれないものだった。
よく見かけるロクでもない輩がやってるような、やたらと脚をおっ拡げた横柄な座り方をしてるわけでもあるまいし。
(あのイスでは、自分の肩幅より外側に脚が開いていると、とたんに隣がキツくなってシート全体に迷惑が波及する)
そうは云っても、あとから乗ってくる連中には、私が幅を取って座っているように見えるんだろう。
案の定、ひとりのオバサンに「すいません、詰めてください」と云われてしまう。

しかしそこで詰めてしまっては8人掛けとなってしまう。
ココは冷たいようだが「もう7人座ってるから詰めるのはムリ」と云ってやった。
おばさんは「ったく近ごろの若いモンは...」とでも云いたげに、無言でどこかへ行ってしまった。
んなコト云ったって、私は間違ってるか?と叫びたかった。
オイ、隣のお姉さんよう、すこし状況を酌み取ってこっちにずれろよ...!って感じだった。