舶来アイテム調達作戦 - 作戦完了編 -

本日帰宅してみると、なんとブツが届いていた。 あまり期待していなかっただけにちょっと拍子抜けしたが、そもそも三日前の夜には国内に入っているのだから、むしろ時間がかかり過ぎという見方もできる。


モノはもう届いているのだから、そんなコトしなくてもイイじゃないかという気もするが、またまたトラッキングしてみると、USPSの状況は31日からさらに更新がかかっていた。
最終ステイタスは、すでに本日の15:40に配送済みというコトになっており、国内では元旦の未明から荷物が動いていたようで、このへんはさすが勤勉な日本人といったところ。
ちなみに日本郵政ポスパケットなどの、配送番号が付与される郵便物も同様にWebでの配送状況確認ができるのだが、画面上で配送済みになっていても、実際にはまだ届いていない場合が多く、何度か電話して「画面上は配送済みになってるぞ!はよ持ってこい!」的なコトを云ったところ「あぁ〜アレは先に入力しちゃうんですよねぇ...」などと、電話の向こうの職員のおっさんがコトもなげにのたまったときは、ちょっと血管が切れそうになったものだが、これだとどっちが勤勉かわからない。


そしてe-mailのほうにも、同内容が配信されていた。 これってステイタスが変更するたびにe-mailが配信されるんじゃなかったっけ?という疑念も残しつつ...


思ったとおりというかなんというか、ダンボール箱はこうしてベッコリと凹んだ状態で届けられた。 これまたほうぼうでボコボコぶん投げられたうえに、さらに何か別の荷物の角っこかなんかがココに乗っけられていたに違いない。 もしもこれが日本国内のハナシだったら、民営化して久しいというのにいつまで経ってもお役所体質の抜けない日本郵政に対し、すぐにクレームを入れて菓子折りのひとつもせびるところだろうが、なんだかいかにもガサツなアメリカっぽくて笑えてしまい、まったくハラが立たないのが不思議。


ヨレヨレになっているビニールの中身はこれらの伝票で、USPSの半切れのほうは同じモノが三枚も入っていた。 発送担当者はリチャード某だそうで、送料については、注文時の試算よりは安価な$33.50になったようで、これはウレシイ誤算。


本国のALPHA INDUSTRIESには、こうしてきちんと社名ロゴの入った箱があるのねぇと、ちょっと感心。 日本ではお目にかかったコトがないが、存在するのだろうか。
さらには、パッキング用のガムテにまでロゴが入っており、このへんはいかにも社名ロゴ入りのノベルティ好きのメリケン連中が好みそうな趣向。 おまけにこのテープ、手で剥がそうとするとすぐに途中で千切れるクセに、格子状に糸が縫い込んであって引き裂くのは困難という、なんとも厄介な作りになっている。


だいたい、こんな本一冊を大仰にダンボールなんぞに入れて送ってくるから送料が嵩むんじゃないの?という気持ちは抑えつつ、さっそくご開帳の儀に。
中に入っていた納品書と思しき Packing Slip には返品方法などがクドクド書いてあり、この先回り的な用意周到さは、さすが訴訟大国というべきか。 こんな本一冊、瑕疵があったっていちいち返品なんかしねぇから安心しろって感じ。


中身を出してみると、Amazonで頼んだときみたいに、サランラップの分厚い版みたいので箱の底にビッチリくっつけてあるのかと想像していたが、意外にもエアシートでていねいに包んで普通に入れてあった。 連中め、こちらの期待を裏切ってずいぶんキメ細やかな仕事しやがるって感じ。


あのピンク色のエアシートはずいぶんピッタリのサイズだったので、もしかして専用の緩衝剤なのか?と思った私は実に浅はかで、きっとぐるりと巻いて端っこを溶接したに違いなく、テープで留めてあるフラップを開けて引っぱり出そうとしても引っかかって出てこないので、しかたなく引き裂くことに。 こうしてようやく、ご本尊とご対面と相成った。


ウラ表紙のバーコード部分には $24.95 と定価が表示されており、あれ?代金は$27.95じゃなかったか?その$3.00の差額ってなに?もしかして消費税相当額か?とTNの消費税率を調べてみても見つからず、電卓を叩いてみると、かの州の税率は12.0240480962%なんだろうとナットクすることで、とりあえず自分のなかでの折り合いをつけるも、きっとその考え方は違うのだろう。
また、ISBNコードも打たれているので、もしかしてこれで検索すればAmazonにもあるんじゃねぇの?などと心配してしまったが、幸か不幸か、日本のAmazonにはラインナップがないようで、ひと安心。


商品を取り出したあと、こんなカードが一枚入っているのを発見。 これは以前買おうとして断念した CWU-45P の広告のようだが、次回のオンライン購入時にこの赤いステッカーにあるコードを入力すると20%の割引が適用されるそうで、ここで晒してしまうと誰にでも使えてしまうので、恐れながらモザイク処理をさせていただいた。
たしかにかの社の製品は、同じモデルなら日本国内で買うよりも50%ほど安いし、ラインアップも豊富なので、送料を入れても安いのなら、次回なにか買うときは今回と同じ方法を執ろうと思っている。
懸念すべきは、米国内で流通している製品が本当に Made in USA なのかということで、ちなみに日本国内の製品はすべて中国製。 このへんの私の感覚ってとても古めかしいと思うが、敗戦国民のDNAのせいなのか、どうしてもアジア諸国よりも欧米崇拝的になってしまう。


かくして、今回の舶来アイテム調達については、およそ10日あまりの攻防(?)の末、無事に作戦終了となった次第。 たかだか書籍一冊の個人輸入ごときを、大げさに書き立てたようで、まったくもって恐縮である。