そんな危惧も薄々持っていたが

なんというか、こういうのはやはり行政だなぁと痛感させられる出来事

小鹿野町 町長交代で変更/建設中止の方針
2009年12月11日

 ◇「ライダーズピット」
 全国に先駆けて「オートバイによるまちおこし事業」に取り組んできた小鹿野町は、同町般若のバイクの森に計画していた「ライダーズピット」の建設を中止する。10月の町長選で「町政一新」を掲げて当選した福島弘文町長が、10日までの町議会で明らかにしたもので、事業そのものから町が「手を引く」意向も示している。
 福島町長は10日の町議会で、ピットの「建設中止」を求める質問に、「利用者が限定的で地元のかかわりが薄い。建設すれば維持管理費もかかる」などとし、「現時点では中止の方向」と答えた。
 同ピットはバイクで訪れたライダーの休憩施設で、町内の観光地案内や町民との交流の場としても活用しようと計画された。主に宝くじ助成金、約4,700万円を建設費に充てる計画で、当初の建設場所からは変更されたが、町長選前の九月の臨時議会で関係予算案を可決していた。
 しかし、推進派の前町長を破って当選した福島町長のもとには、就任前から、「騒音がひどくて、危ない」「費用対効果が不明」など、この事業に対する不満の声が町民から寄せられていたという。このため、ピットの建設中止だけでなく、事業そのものを町主導で進めることも疑問視していて、「来年度からは、民間主導に」との考えを示している。前町長が会長だったため就任した「ウエルカムライダーズ実行委」会長も、来春には退任するという。
 この事業は、同町を訪れるライダーが多いことに着目して、2006年ごろから始まった。町と、町が委嘱した民間のアドバイザーとが、ライダーに「来やすく・居やすく・また来たい」町を目指し、専用駐輪場やロゴマークなどを作製。今春には休館中の町営温泉を「バイクの森」に改装し、バイクの博物館を誕生させるなどした。
 ピットの建設を中止すれば助成金を返上する必要があるため、町は用途変更での活用を模索しているが、厳しい状況だという。

たしかに、この恩恵を受けられるのがバイク乗りだけだというのは間違いないわけだが...