いまさらながら

けっこう本気でバイクに乗りたくなってきた。
とはいえ、いまは普通免許しか持っていないので、乗るとすれば50cc以下のものとなる。
大学のころは、けっこういろんな車種に関心を持って見ていたので、少しくらいは詳しかったが、二輪にまったく乗らなくなって10年以上が経ったいま、各メーカのWebを観てみると、当時とはその様相がだいぶ変わっていることがうかがえる。

そんななかで、いまの私の物欲をとらえて離さないのがこの車種。

どうやらコイツは、来月から二輪の排ガス規制の変更にともなって生産中止が決定しているらしく、買うのであれば店頭に出ているものか中古を探すしかないという、地元のバイク屋のオヤジのハナシ。
ホンダのお客様センターにも事実確認ができたので、こうなってくると、なにがなんでも手に入れたくなるというのが毎度おなじみの私の思考構造。
そんなことで昨日、ひとりで買い物に出たのをイイことに、あらかじめ調べておいた、ヤサからいちばん近いホンダドリームを訪れてみた。

はたして、さすが正規ディーラだけあって実車は置いてあった。

コイツはもう、実際のところ最後の新車ということになり、このままみすみす流れてしまうのを指をくわえて見ているのもなんだか負けた気分になる。


この店にはもう一台置いてあった。
こちらは現行のひとつ前の型となるが、違いはカラーリングだけとのこと。
すでに中古車とのことでODDメータを見てみると、まだ49kmしか走行していない。
なにかいわくがあるのかと訊いたところ、前のオーナは女性だったらしく、このテのに乗るのに憧れて買ったはイイが、やはり左手でクラッチを操作しながら足でシフトチェンジをするというアクションが厳しかったらしく、仕方がないので結局売り払ってしまったものであるとのこと。

さっきの新車とどちらにするか迷ったが、中古のほうをもう一度よく見てみると、やはり転んだのかなんだかで、前輪のドロよけにけっこう大きな擦りキズがあるのを見つけてしまい、こちらは私の中でパスとなった。
実際こんなのは、走るのになんの影響もないのだろうが、神経質になってしまうのは、やはり私が日本人だからだろうか。

私に、周囲の言をなにものともしない勇気がもっとあったなら、即日さくっと売約してきたところだろう。
幸か不幸か、翌日から一週間、店舗がお盆休みで、どちらにしても登録手続きなどは翌々週の処理となるため、次の次の土曜日まで「商談中」としておいてもらって、店をあとにしてきた。