わりと早めに起床できた土曜日。

昨晩は夕食に、ひさびさにしっかりと肉を喰った。
230グラムサーロインステーキ、2,200円也。

小学生のころ、学校の近くにステーキ専門店があり、そこには「1ポンドステーキ三枚を20分以内で召し上がった方は、代金は無料とします」との看板が。
牛肉がいまほど廉価ではなく「ぜいたく品」という意識が高かった当時、この宣伝文句はとても魅力的だった。

家に帰り、さっそく母にこのことを云ってみたところ「そんなもんアンタ、食べられるわけがないじゃないの!」と一喝。
たしかに当時は、そもそも1ポンドがどの程度かを認識しておらず、とにかく好物のステーキが多量に喰えるということだけでアタマがいっぱい。

1ポンドは430グラムということで、大きさとしてはおよそこの倍。
この230グラムをたいらげたところで、そうとう満腹になっているというのに、さらにあと五枚を喰わなければならないのだ。
ましてや小学生にそんなことができるはずもなく、当時の母の一喝を、20年という時間を越えてようやく身をもって実感。