映画の試写会

11月に"Mr.Incredibles"を観に行ったとき、妻がなにかのアンケートのようなものに答えており、その関係で来週公開予定の「ローレライ」の試写会が当選していて、今日がその興行日だった。
会場が自宅のすぐ近くの劇場ということになっており、それは休日であれば嬉しいところであるが、本日のような平日の19:00から上映開始となってくると、定時で退勤したとしてもギリギリ間に合うかどうかというところ。
そもそも、同じ系列のもっと都内に近い会場の上映会に行くように手配しておいたはずが、先方の手違いでそうなってしまっていたとのこと。
会場に事情を説明して、なんとか当初手配しておいたほうで観られるようにはなった。

しかし結局、なんだかんだで勤務先を出るのが遅くなってしまい、私が会場に着いたときには上映開始から20分くらい過ぎていた。
会場に入ると、当たり前だがすでに真っ暗で、先に着いている妻の姿が見あたらない。
席の位置は会場の座席表で確認して入ったものの、そもそもそれを示すものがまったく見えない始末。
しかも悪いことに、席は壁側のいちばん奥で、位置を確認できたとしても、そこに到達するには他の客の視界を横切らなければならない状態。
そのうえこんなときに限って映画鑑賞の王道ともいうべき、ビールとポップコーンを手際よく買って手に持っているものだから、もしこぼしたりしてひんしゅくを買うのもいただけない。

いろいろ考えを巡らせたあげく、結局最後列のいちばん高いところで立ち見をするコトに決めた。
バターをかけたポップコーンをボリボリと喰いながら、でかいスクリーンとドルビーサラウンドの音にときどきビクッとしながらスクリーンに見入る。
空きっ腹でビールを呑むとあまり美味くないので、ついついポップコーンを次々とほおばる。
歯の間にポップコーンのかけらがつまるのを気にしながら、ビールでうがいをしたりして、とにもかくにも二時間観続けた。

それだけの時間をずっと突っ立って観ていると、さすがに脚がむくんでくる。
上映が終わって会場が明るくなると、口に入らずにこぼれたポップコーンが床に散乱して、まったくもって「飛ぶ鳥跡を濁しっぱなし」状態。
まあ立ち観したんだから勘弁してくれ、と思いながら会場をあとにすると、外はぼた雪が...!
二人とも今日は傘など持っているはずもなく、あわや雪だるまになるかと思いながら、家路を急いだ。

ここまで書いて、映画の感想にまったく言及していないコトに気づいた。
ストーリの題材としてはとても良質なものだったと思うので、一見の価値はあると思う。
しかし、ハリウッド映画をちょっと意識しすぎ?と思える面が、全体にちらほら見られる。
いろんな迫力を出そうとする努力はわかるのだが、CGや特撮でそれをやってしまうと、なんとなくありがたみが感じられずに、ちょっと冷めてしまう。
現在、海の向こうで放映されている最新シリーズを少しずつ視ているかの番組では、前シーズンで実際に戦闘機を飛ばしたというが、やはり実物には敵わないのだなあ...と感じさせられた。