夜風の涼しさ

それはまさに、夏が過ぎ去ろうとしているのを知らせているかのようだった。
ここ数日常備している缶ビールは、やはり季節モノの「秋味」である。
毎年この時期には買うようにしているが、今年はどうしたわけか、発売当初は小売店での価格設定がおかしかった。
たとえば6缶パックのが1,080円だとする。
それを4つ詰めてある一ケースが単純にその四倍であるならまだわかるものの、なぜかそれ以上の金額設定だったりしていた。
これはおかしい、絶対に間違っている...と思い、店のヤツに問いただすも、あくまでそれは正しいとの連中の弁。

「それでは6缶パックのを四つ買うほうが安いじゃないか」とさらに喰い下がるも「ああ、そういうことになりますねぇ...」と涼しい顔をしてやがる。
それなら結構、としばらく買わずにいた。
そしてようやくこの日曜日、一ケース3,880円という通常の価格で購入することができた。
通年で呑んでいる「一番搾り」も美味いが、今回買ったのも味が濃く、深みがあってなかなかイケる。