ゲータレード

KK341G2004-07-13

先日、いつも行くドラッグストアで、ゲータレードの2リットルペットボトルを見つけ、中学生時代を思い出して懐かしくて一本購入した。

これでも私は中学の三年間は、いちおう運動部に所属していた。
そして休日となると、やれ他校との練習試合だなんだと、けっこう頻繁に出掛けていた。
(私の場合は、そういうイベントがあるからしょうがなくついていくという感じのほうが強かったが...)
いまにして思えば、イヤイヤなのによく行っていたなあと思う。

そんなイヤイヤの中とはいえ、当時流行っていたポカリだとかのアイソトニック系のスポーツドリンクを持っていって飲むことが楽しみだった。
いまでもプロ選手が試合中などに飲んでいるのを見かけるが、あのストローのついた専用のボトルを買って、さらにあの銀色をした保温・保冷用のジャケットまで持っていた。そのボトルに粉末状のドリンクを水で溶いて、翌朝まで冷蔵庫で冷やしておく。
夏場などはすぐにぬるくなってしまうので、冷凍庫でカチカチに凍らせていた。

前日の土曜日にも学校で夕方遅くまで練習があったので、その帰りに翌日持っていく粉末を買って帰るのが、これまた楽しみだった。
やれ明日はポカリにしようとか、先週ポカリだったから今度はゲータレードだなとか、中学生らしく、実に些細なことにこだわりを持って楽しんでいた。
同級生も、みんな同じようなことをしていた。

さて当日、炎天下で暑くてさっそくノドが渇く。
ココで持ってきた秘密兵器のスポーツドリンクを飲みたいところだが、まだカチカチで溶けておらず、飲めないジレンマに苛立つ。
時間の経過とともにだんだんシャーベット状になってくると、ストローで吸える状態になってくる。
しかし水よりも溶いた粉末のほうが融点が低いらしく、美味しい部分だけが先に液状になる。
こちとら喉はカラカラ...えーいちょっとだけ飲んでみよう。

溶けたばかりなので冷たくてノドに心地よい。
しかも液体は実に濃度が高く、カラダが糖分を欲しているその状態には非常に美味く感じる。
果たしてちょっとだけのつもりが、溶けた部分のほとんどを飲んでしまうこととなる。

さて、さらに時間が経つ。
さっきはシャーベット状だったH2Oの部分がだいぶ溶けてくる。
ボトルのフタを開けて中を見ると、ドリンク成分の部分もわずかながら残っていて、水と溶け合って微妙に色がついているような状態になっている。
しかしこれを飲んでみると、なんともマズいことこのうえないのだ。

これがゲータレードを巡って思い出された、実に薄味な私のローティーン期である。

ところであのボトルはいまでも売られているのかと思い、ポカリスエットのWebサイトを見てみたところ、「スクイズボトル」などと称したかなりグレードアップしたモノになっているらしい。
しかし保冷のジャケットは、現在は商品化していないようである。
あのボトルはジャケットとセットでこそカッコがつくのであって、そういう点ではなんとなく優越感である。